頭痛のお話
頭痛のお話 2015-03-26
日本では、片頭痛(偏頭痛)の患者さまは約840万人いるといわれています。頭痛の原因は多彩ですが、国際頭痛分類第3版(beta)では第2版と同様に一次性頭痛、二次性頭痛、顔面痛・神経痛に分類し、更にそれぞれを4グループ、8グループ、2グループの合計14グループに分類しています。第3版では第2版が報告されて以来の頭痛診療の進歩を取り込み、片頭痛の分類や群発頭痛の診断に改良が行われています。
慢性頭痛にお悩みの方の90%は一次性頭痛です。一次性頭痛はすぐに命に関わる頭痛ではありません。しかし、頭痛はつらいものですし、頭痛が原因で入試や入社試験に失敗したり、失業や離婚の原因になられた方もあります。
最近の研究では頭痛薬が効かなくなったり、頭痛のために生活に支障が出ている方の原因には共存症の存在が影響していることがわかってきました。代表的な共存症としては高血圧、脳血管障害、一過性脳虚血発作、睡眠障害、精神疾患、てんかん、喘息、甲状腺疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患、心疾患、緑内障、婦人科用ピルの服用などがあります。いずれも、頭痛を悪化させたり、頭痛薬の使用に制限が発生する可能性があり注意が必要です。
当院では開院以来約5,500名の一次性頭痛の治療歴があります。片頭痛はそのうち約4,500名、診断が困難とされる群発頭痛の患者様も120名以上の治療歴があります。加えて、約5,500名の二次性頭痛の治療も行ってきました。そのうち、脳卒中、脳腫瘍や高血圧による頭痛はもちろん、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)も約400名治療しています。Walk in SAH(外来に歩いて受診されるくも膜下出血患者)、解離性動脈瘤、もやもや病による脳梗塞などの診断が遅れると命に係わる頭痛はもちろん、Crown dens症候群等の頸椎に起因する頭痛、後咽頭腱炎による頭痛、イーグル症候群、睡眠時無呼吸症候群、起立性調節障害、小児の慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症による頭痛、てんかんによる頭痛等稀な疾患まで適切に診断・治療しています。頭痛の診断、治療、指導に関し、専門的知識をもって取り組みます。高血圧、脳血管障害などの共存症の診断や治療にも積極的取り組みます。
自分の頭痛について最新の頭痛分類に基づいた診断がほしい方。
現在の治療で頭痛が改善しない方。
稀な頭痛で他院での診断に納得がいかない方。
鎮痛剤が効かない方。
以前の頭痛が変化された方
慢性頭痛でお困りの方。
即効性の鎮痛剤(トリプタン注射)が希望の方。
頭痛がひどくならない生活指導を希望の方。
頭痛についてゆっくり話を聞いてほしい方。
頭痛と持病(共存症)の薬の飲み合わせについて知りたい方。
頭痛と共存症の治療を一度にしてほしい方。
授乳中や不妊治療中の頭痛治療でお困りの方。
生理時、排卵日の頭痛でお困りの方。
頭痛専門医をお探しの方。
当院へご相談ください。